轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

めいじげきだん ランプのもとにて

明治劇談 ランプの下にて

岡本 綺堂

岡本綺堂『明治劇談 ランプの下にて』。同一底本的分册已合并为一书。收入:明治劇談 ランプの下にて、明治演劇年表。

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 167,283 字 · 329 页

青空文庫

その年の七月興行の歌舞伎座では「網模様灯籠菊桐」を上場した。これは黙阿弥作の小猿七之助で、安政四年市村座の盆興行に先代小団次が当たりを取ったものである。今度も菊五郎の七之助、松助の網打七五郎などは、書きおろしの小団次・亀蔵に劣らない出来であろうと期待せられ、また実際もその期待を裏切らない出来であったが、福助の御守殿お熊や八百蔵の与四郎などは本人も迷惑らしく、観客もやや迷惑を感じさせられた。わたしが今の六代目菊五郎を舞台の上ではっきりと認めたのはこの時からであった。かれはまだ丑之助という子役で、七之助の妹おなみという盲目の小按摩をつとめていた。この役は父の菊五郎が羽左衛門といった昔に好評を博したものだそうで、今度は順あがりに父が七之助をつとめ、その子の丑之助がおなみに廻されたのであるが、三日月長屋や七五郎の家などは、本来の役もよく、丑之助の出来もよかった。

この狂言に対して、例の『時事新報』がまたもや真っ先に攻撃の鋒を向けると、前の「春雨傘」の場合とは違って、今度は東京の諸新聞が相呼応して、殆んど一斉に批難攻撃の声をあげた。残酷、卑猥、不倫というような毒々しい文字が諸新聞の劇評をうずめた。