轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
めいじげきだん ランプのもとにて
明治劇談 ランプの下にて
岡本 綺堂
岡本綺堂『明治劇談 ランプの下にて』。同一底本的分册已合并为一书。收入:明治劇談 ランプの下にて、明治演劇年表。
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 167,283 字 · 329 页
玉の贈答品に歌留多や双六のたぐいが多く行なわれたので、その方面の需要が多かったのであろうかと察せられる。いずれにしても歌舞伎双六は歳晩の絵双紙屋を飾り、あわせて歳晩の巷を彩る一種の景物で、芝居を愛する人も愛せざる人も、絵双紙屋の店さきに立って華やかな双六のいろいろをながめた時、おのずと“春近し”の感を起こさぬ者はなかったであろう。それに比べると、今の絵葉書屋は甚ださびしいような気がする。その頃は双六ばかりでなく、歌留多にも歌舞伎に因んだものは少なくなかった。似顔絵の羽子板だけは今も廃れないが、それでも昔にくらべると三分の一にも足りまい。第一に羽子板屋というものが著るしく減じたのであるからやむをえないのである。押絵の似顔を巧みに描く人もだんだんに減じてゆくらしい。衣裳の小切れも悪くなった。いや、こんな事ばかり言っていると、余りに老いの繰り言じみるから、先ずこのくらいにして置く方がよかろう。
明治十四年の夏から秋へかけて、“六三掛け”と“お園櫛”というものが流行った。なかんずく六三がけは素晴らしい人気を以て東京中に拡まった。それは新富座の七月興行に上演された「古代形新染浴衣」