轻松读懂日语经典作品
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ちえのいちたろう
智恵の一太郎
江戸川 乱歩
象の鼻「少年倶楽部」大日本雄弁会講談社、1942(昭和17)年1月<br>消えた足跡「少年倶楽部」大日本雄弁会講談社、1942(昭和17)年2月<br>智恵の火「少年倶楽部」大日本雄弁会講談社、1942(昭和17)年3月<br>名探偵「少年倶楽部」大日本雄弁会講談社、1942(昭和17)年4月<br>空中曲芸師「少年倶楽部」大日本雄弁会講談社、1942(昭和17)年5月<br>針の穴「少年倶楽部」大日本雄弁会講談社、1942(昭和17)年6月<br>お雛様の花びん「少年倶楽部」大日本雄弁会講談社、1942(昭和17)年7月<br>幼虫の曲芸「少年倶楽部」大日本雄弁会講談社、1942(昭和17)年8月<br>冷たい火「少年倶楽部」大日本雄弁会講談社、1942(昭和17)年9月<br>魔法眼鏡「少年倶楽部」大日本雄弁会講談社、1942(昭和17)年10月<br>月とゴム風船「少年倶楽部」大日本雄弁会講談社、1942(昭和17)年11月<br>兎とカタツムリ「少年倶楽部」大日本雄弁会講談社、1942(昭和17)年12月<br>白と黒「少年倶楽部」大日本雄弁会講談社、1943(昭和18)年1月<br>風のふしぎ「少年倶楽部」大日本雄弁会講談社、1943(昭和18)年4月<br>飛行機を生み出すたのもしい力「少年倶楽部」大日本雄弁会講談社、1943(昭和18)年7月
N3 · 进阶 · 新字新假名 · 67,333 字 · 134 页
不思議でしょう。こうして見るんですよ」
一太郎君は、その細長い画用紙を横にして、両方の目の前にあてて見せました。
「ちょうど、目のところに小さい穴をあけてあるんです。両方の目に合うように二つ穴があけてあるんですよ。その穴からのぞくんです」
「ほほう、そうすると、新聞がよめるというのかね」
「ええ、よめるんです。明かるいところでなくちゃだめですよ。縁がわに出て、やってごらんなさい。きっとよめますから」
お祖父さんは、あんまり一太郎君がすすめるものですから、明かるい縁がわに出て、その画用紙を目にあてて、新聞をのぞいてごらんになりました。
小さな小さな穴を、ちょうど目のところにあてがうのに、ちょっと骨がおれましたが、やがて、その穴から、新聞の活字が、まるで眼鏡をかけたように、はっきり見えてきました。
「うむ、不思議だ。これは不思議だ。よめるよ。小さな振り仮名まで、よくよめるよ」
お祖父さんはびっくりしたように大きな声でおっしゃるのです。
すると、その声が聞えたのか、となり部屋から、お父さんが出ておいでになりました。
「何を感心していらっしゃるのです。又、一太郎が何かやったのですか」