轻松读懂日语经典作品
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ちえのいちたろう
智恵の一太郎
江戸川 乱歩
象の鼻「少年倶楽部」大日本雄弁会講談社、1942(昭和17)年1月<br>消えた足跡「少年倶楽部」大日本雄弁会講談社、1942(昭和17)年2月<br>智恵の火「少年倶楽部」大日本雄弁会講談社、1942(昭和17)年3月<br>名探偵「少年倶楽部」大日本雄弁会講談社、1942(昭和17)年4月<br>空中曲芸師「少年倶楽部」大日本雄弁会講談社、1942(昭和17)年5月<br>針の穴「少年倶楽部」大日本雄弁会講談社、1942(昭和17)年6月<br>お雛様の花びん「少年倶楽部」大日本雄弁会講談社、1942(昭和17)年7月<br>幼虫の曲芸「少年倶楽部」大日本雄弁会講談社、1942(昭和17)年8月<br>冷たい火「少年倶楽部」大日本雄弁会講談社、1942(昭和17)年9月<br>魔法眼鏡「少年倶楽部」大日本雄弁会講談社、1942(昭和17)年10月<br>月とゴム風船「少年倶楽部」大日本雄弁会講談社、1942(昭和17)年11月<br>兎とカタツムリ「少年倶楽部」大日本雄弁会講談社、1942(昭和17)年12月<br>白と黒「少年倶楽部」大日本雄弁会講談社、1943(昭和18)年1月<br>風のふしぎ「少年倶楽部」大日本雄弁会講談社、1943(昭和18)年4月<br>飛行機を生み出すたのもしい力「少年倶楽部」大日本雄弁会講談社、1943(昭和18)年7月
N3 · 进阶 · 新字新假名 · 67,333 字 · 134 页
ところが、その同じへだたりのものが、頭の上にあった時には、むこうの風船と同じ大きさに見え、引きおろして横に引っぱって見ると、今度はむこうの風船よりもずっと大きく見える。そうだろう」
「え、そうです。ふしぎだなあ」
一太郎君は、どうもまだよくわからないのです。
「それじゃ今度は、赤い目じるしのところをはなして、下のおもりの石から、君の目の高さぐらいの所をつまんでいてごらん」
一太郎君がいわれた通りにしますと、それだけ糸がたるみましたので、高橋さんはそれをピンとさせるために、あとじさりをして、とうとう畠のむこうの風船のそばまで行ってしまいました。
そして、糸がピーンとはりきった時、二つの風船はぴったりとくっついてならびました。つまり、糸の長さは、ちょうど一太郎君の立っているところから、畠のむこうの風船までのへだたりと、全く同じだったのです。
「わかったかい。空に上げてあった風船の糸は、君の所から、こちらの風船までの長さと、ちょうど同じにしてあったのだよ。
だから、これが空に上っていた時の、君の目からのへだたりは、下の風船と同じだったのだ。同じ遠さの所にあったのだ。