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まつのみさおびじんのいきうめ
松の操美人の生埋
三遊亭 円朝
02 侠骨今に馨く賊胆猶お腥し
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 88,963 字 · 176 页
と無闇に書立て、粥河圖書の眼の前で名前を書いて彼方へ此方へと遣取りをさせました。母親は恩人だから厭とも云われず、娘は唯もじ/\して居る。周玄は結納を取替わし無理無体に約定を極めて、
周「兎も角明朝僕が又上ります」
と独りで承知して帰りました。扨てお話は二つになりまして、川崎の本藤にては山三郎半治小かね馬作の四人が一つの座敷で、
馬「何うも今日ほど不思議で、何だか嬉しくって成らねえ事ア無えね、もし旦那忘れもしない六年跡のお祭で、兼ちゃんが思い切ってずうっと手古舞になって出た姿が大評判で、半ちゃんがその時の姿を見て岡惚をして、とうとう斯うなったが、兄さんが固くってお家を不首尾て居るうち、兼ちゃんが独りで見継いで居るなあんて、本当に女の子に可愛がられて遊んで居るなどは世の中に余り類が有りませんぜ、え、鰻、これは結構、有難く頂戴」
山「師匠相替らず延続けだのう、どうもサ師匠の顔を見ると自然に可笑しくなるよ」
馬「私も貴方のお顔を見るとせい/\しますよ、何うか何時までもお顔を見て居てえ」
山「時に先刻休んだ茶店の娘の、彼は好い娘だのう」
兼「好い娘だって貴方彼は二百石も取った