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まつのみさおびじんのいきうめ
松の操美人の生埋
三遊亭 円朝
02 侠骨今に馨く賊胆猶お腥し
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 88,963 字 · 176 页
山「おい、其所を無暗に開けては困ります、飛んでも無え」
男「御免なすって、もしお宅からお手紙が届きました」
山「どうして家の奴が知って居たか」
男「へい徳田屋の船頭がうっかり喋ってお母さんのお耳に這入ったと見えまして」
と持って来た手紙を出すを、山三郎は訝かしげに受取って開いて読下すと、驚きました。其の母の手紙には「お前の留守中妹のお藤を強て貰いたいという其の人は、旧金森家の重役粥河圖書という人で、近頃竹ヶ崎へ田地や山を買い、有福の人で、奥様が此の間お死去で、何卒跡に嫁を欲しいと思うが、お前の妹お藤が相当な縁だというので真堀の定蓮寺の海禪和尚が橋渡しをして媒妁人を立てて貰い度いという、向うは急ぐからお前に相談しようと思うが、何分留守で仕様がなし、先方からは急ぐ、何うも角うも断りようが無いから、今日大津の銚子屋で見合をして、お藤が得心の上は粥河様方へ縁附けるから一寸知らせる、なれども用がなければ帰って来て、用があるなれば別段帰らんでも宜い、結納を取替せる、此の段松屋に居るとのことが知れたから知らせる」唯た一人の妹お藤を盗賊の所へ縁附ける、結納を取替せるとあるから驚いた