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みんげいよんじゅうねん

民藝四十年

柳 宗悦

柳宗悦『民藝四十年』。同一底本的分册已合并为一书。收入:民芸四十年、改めて民藝について、四十年の回想。

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 182,248 字 · 368 页

青空文庫

だが、売れそうもない雑誌を試みるのは経済的に冒険である。それで、皆で金をもち寄り、少部数の定期刊行物を出そうとしたのである。河井、浜田、青山二郎、石丸重治らとこの事を話しあった。私の在外中、一度まさに発刊しようとし、青山が主に担当する事になっていたというが、そのままになった。私が帰ってきて、また熱が上った。青山は随分綿密な計画を立てた。そうして、偶聚楽社の秋葉君に逢い、ついに発行を決めるに至った。雑誌は初め『民藝』と題したが、青山等の意見で『工藝』に変った。

もっとも吾々の友達の中でも、いわば長老連中は一斉にこの仕事に反対した。続くものか、というのである。一、二号でつぶれるから止せ、というのである。一理はある。経済面に凡そ幼稚な私に、先の見通しがあるわけがない。それに本文は十二ポの活字、表紙は布に手染、(第一巻十二冊は芹沢助君の作)または和紙に漆(これは鈴木繁男の作)それに挿絵が多いから金がかかる。だが金で駄目でも、熱があれば仕事を成り立たせる事が出来よう。それに仕事としては、ひそかに自信があった。それで反対はあったが、ともかくやり始めたのである。