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みんげいよんじゅうねん
民藝四十年
柳 宗悦
柳宗悦『民藝四十年』。同一底本的分册已合并为一书。收入:民芸四十年、改めて民藝について、四十年の回想。
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 182,248 字 · 368 页
元来美と生活、美と民衆とには深い血縁が結ばれて居りながら、今までこのことは充分に理解されていなかった。それ故美術館が民藝館であることに特別の意義を感ずるものである。
美術館であるからには、どこまでも品物の美しさを主にした立場をとるのが当然である。物の存在価値は美的本質によるのであって、他の要素はこれに比べて二次的のものと思われる。丁度人間の存在価値が「善」とか「聖」とかの本質に依るのと同じである。これに比べるなら「富」や「力」の如き二次的なものであろう。それ故私たちは美しいものだけを列べる。品物の取捨選択は当然きびしい。これはおそらく民藝館の持つ最も大きな特色の一つとなるであろう。不思議だがまだどこでもこれを充分に試みたことがない。
民藝館の使命は美の標準の提示にある。その価値標準が「健康の美」「正常の美」にあることは前にも述べた。美の理念としてこれを越えるものはない。かかる一貫した美の目標の下に、個々の品物をまた全体を整理することは、極めて重要な仕事と思われる。いうまでもなく、かかる標準を最初から理論で組立てるべきではなく、深く直観に根差すべきなのはもとよりである。