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ししまいざっこう
獅子舞雑考
中山 太郎
「民俗芸術 第三巻第一号」1930(昭和5)年
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 8,092 字 · 16 页
さらに同書(下篇巻五)。安徽省の舞獅子の条に、※(「さんずい+徑のつくり」、第3水準1-86-75)県東郷侫神記を引用して、下の如く記してある。
(上略)設有人病者、必迎獅子至病人室中、周視一巡、以祓除不祥、初生小児、将渠含至獅子口中、謂容易長大云々。其期自元旦日始、至三初月三日止、各村輪次而舞、或全堂(一日)或半堂(半日)皆有定例、迎獅子神者、必斎戒茹素、格誠格敬、無敢稍怠、舞獅子之人、率本地祠丁、平日被役於人、独此日儼然尊大、一若渠即獅子神也。
こうした土俗も、支那の各省に渉り、仔細に詮索したらば、まだたくさんに存することと思うが、ここにはその手数を省き、わずかにこの一例だけで説を試みるとするが、これと共通した土俗は、我国の到る所に、今において存しているのである。中道等氏の本誌前号に記された、奥州の墓獅子の供養は、啓霊前に行われた獅子舞の延長とも、または獅子舞の地方的分化とも見られるのであって、さらに同氏の談によれば、東北地方には、小児の保健や除災のために、その小児の着衣を、獅子に咬んでもらう土俗が、存しているそうである。そして、これから推測するのも、はなはだ早速ではあるが、今に東京で見かける太神楽の獅子が、見物の小児の天窓を、咬むような所作をするのは、古くこの種の土俗から導かれているのではなかろうか