轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

げんだいのふじんにつぐ

現代の婦人に告ぐ

大隈 重信

「大觀 第一卷第四號」大觀社、1918(大正7)年8月1日

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 12,854 字 · 25 页

青空文庫

然らば自然を尊ぶからとて、この進化の理法に従って、自然に発達し来った今日の一夫一婦制を破壊せんと欲することは意味を為さぬ。下等動物よりして人間に発達するまでに、何十万年何百万年を費やしたか知らぬが、その結果四足が二足になり、匍匐して歩いたものが立って歩くようになり、前の二足は変形して運動の極めて自在なる手と為った。顔も突出して四十五度の角度を為したものが、何時しか今見る如く直角を為すに至った。全身に々した毛の生えていたものが、今では沢々しく滑らかになっている。房々した尾の垂れていたものが、今は僅かに名残りの尾骨を止めているばかりである。もしも彼等にして、自然を尊ぶというその自然の意義が進化の初程に於ける獣的生活の状態を指すものであるならば、その生活を必要ならしめた当時の身体に、吾人の今の身体を立戻らせなければなるまい。が、此様事が果して出来るか。彼等の眼よりして見たならば、かくの如き衣服を用うることも不自然であろうが、さればとてこれを脱いで、昔の姿に返すべく裸体でいるならば暑往き寒来り、未だこれを防ぐべき毛を生ぜざる間に、早くも凍死すること請合である。