轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
たいない
胎内
三好 十郎
「中央公論」1949(昭和24)年4、5月号
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 68,766 字 · 136 页
人間は、良いもんだ。ドブん中で生きていたって、人間は、良いもんだ。人間がこさえている世の中は、良いもんだ。インチキ野郎が、どんなにたくさんいたって、イガミ合いが、いつまでたっても、やまなくったって、世の中は、すばらしいよ! まったくだ。……人間だ。人間は、死にはしない。人間にゃ、後光がさしてるぞ。いつまでだって、生きて、栄える。……それが人間だ。……好きだ、俺あ。愛する、俺あ。どんな、どんなヘンテコな、下等な、愚劣なことをしたって、人間! 愛するよ俺あ! やれやれ、元気でやれ! フッフ! (息もたえだえに、そして、自分でなにをいっているかを、ほとんど意識しないで、しかしそれだけに、生きた人間らしい感情なしに、平明ないい方でボツリボツリという)
村子 こわい。……イキがつまる。私は、こわい。(これも、ミイラがしゃべっているような無感覚の中で)
佐山 俺も、こわい。……だけど、……よかった。生まれて来て、俺あ、よかった。うん! フフ! しっかりやれよ。
村子 木戸さん、かんにんしてねえ。
佐山 ……チヅ、俺あ、お前を許すよ。お前も、俺をゆるしてくれ。
村子 あたしは、あんただけを思ってる。