轻松读懂日语经典作品
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たいない
胎内
三好 十郎
「中央公論」1949(昭和24)年4、5月号
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 68,766 字 · 136 页
そんで課程がすまないというんで将校にしぼられるんです。徐州兵長が。すると、徐州さんが鬼のようにカッカとなって、ヘロヘロに、今にぶったおれそうになって掘っている俺たちのうしろから、いきなり飛びかかって、なぐる、ける……ヘヘ! それに、戦友どうしの愛なんて、ありゃウソですよ。あんまりひどい目に逢っていると、おたがいにケイベツし合って、憎み合うようになりますよ。人がひどい目にあうと舌あ出してよろこんでるし、ユダンをしていると、食うものまで盗む。……僕は、からだが弱いもんだから、みんなからナブられて、いじめぬかれました。……ふ! ノラ犬の集まっている中に、病気の犬が一匹まぎれこんで来た。足をくわえて、ひきずりたおして、ふんづけて、キャンキャンいわすのが、おもしろいんですよ。……半年たったら、まるでガイコツのようになったんです。……しかし、もうそうなると、フヌケのようになってしまって、自分から死のうとする気もなくなりますよ。ヘンなもんです。……すると、妙ですねえ、そうなってしまったら、ムクむんですかねえ、青ぶくれにふとりはじめるんです。その時分にはもう、手に入りさえすれば、ドロのままの生イモだって食うし、豚です――よごれて、青くふくれて、そいつがフンドシひとつのスッパダカで、血を吐きながら、ここを掘るんです。