轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
はなのきむらとぬすびとたち
花のき村と盗人たち
「花のき村と盗人たち」帝国教育会出版部、1943(昭和18)年9月30日
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 9,710 字 · 20 页
四
お慈悲で、どうぞ、これらだけは許してやって下さい。」
といいました。
次の朝、花のき村から、釜師と錠前屋と大工と角兵ヱ獅子とが、それぞれべつの方へ出ていきました。四人はうつむきがちに、歩いていきました。かれらはかしらのことを考えていました。よいかしらであったと思っておりました。よいかしらだから、最後にかしらが「盗人にはもうけっしてなるな。」といったことばを、守らなければならないと思っておりました。
角兵ヱは川のふちの草の中から笛を拾ってヒャラヒャラと鳴らしていきました。
四
こうして五人の盗人は、改心したのでしたが、そのもとになったあの子供はいったい誰だったのでしょう。花のき村の人々は、村を盗人の難から救ってくれた、その子供を探して見たのですが、けっきょくわからなくて、ついには、こういうことにきまりました、――それは、土橋のたもとにむかしからある小さい地蔵さんだろう。草鞋をはいていたというのがしょうこである。なぜなら、どういうわけか、この地蔵さんには村人たちがよく草鞋をあげるので、ちょうどその日も新しい小さい草鞋が地蔵さんの足もとにあげられてあったのである。