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エタにたいするあっぱくのえんかく
被差別部落とは何か
喜田 貞吉
喜田貞吉『被差別部落とは何か』。同一底本的分册已合并为一书。收入:エタに対する圧迫の沿革、特殊部落の成立沿革を略叙してその解放に及ぶ、特殊部落の人口増殖、特殊部落の言語、特殊部落と通婚問題、特殊部落と寺院、特殊部落と細民部落・密集部落、沙門と屠児、来り人の地位と職業、遠州地方の足洗、エタと非人と普通人、エタ源流考、「特殊部落研究号」発行の辞、「特殊部落」と云う名称について、『切支丹と旧エタ』について、「エタ」名義考、編輯雑感。
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 133,169 字 · 267 页
他の者が一旦他の茶碗に飯を盛って、それをその女の茶碗に移してやるということにしておりました。今まで家族の食事の給仕をしておった母や姉が、今度はまるで乞食にでも物をくれる様な方法で、他の者から給仕をしてもらうという事を、子供心に甚だ奇態に感じたのでありましたが、今はそういう風習は全くなくなっております。かかる風習は、今では僅かに海岸や島嶼の漁師部落に稀にあるだけでありますが、三四十年前までは、随分各地にそういうことがありました。今も月経の事をブンヤ(分屋)とか、ベックハ(別火)とか、コヤンボウ(小屋坊)とか、コヤ(小屋)などという地方があるようですが、それらは古い時代の風習が言葉に残っているのであります。かような次第で血の穢を忌むという思想から、各村落には村外れの地に共同の産小屋を設けて、そこへ行ってお産をする習慣は、昔は各地にあった事と存じます。したがってその産所というものは、穢れた場所として認められている訳です。そこで産所という賤民の話になるのでありますが、これまでの普通の説では、その産小屋の風習がやめになり、自分の家でお産をする様になっても、その産所の場所は穢れたものとして捨てられる。