轻松读懂日语经典作品
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おやどりことり
親鳥子鳥
佐々木 邦
「キング」大日本雄辯會講談社、1925(大正14)年10月~1926(大正15)年10月
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 88,828 字 · 181 页
と浩二は勘定していた。絹子さんのは千代子が拾ったと見えて、これも郁子や敏子よりは遙かに分限になっていた。
「実に機敏だね。この分なら社会へ出ても大丈夫だ」
と言って、お父さんは笑っていた。子供連中は用意の紙に獲得物を包んで、大喜びをしながら茶の間へ下りて行った。
「何うぞ御ゆっくり」
とお祖父さんも去って、後にはお父さんお母さんと芳夫さんと僕が残った。
「ここは寒いから書斎へ行きましょう。源太郎、その座蒲団を持ってお出」
とお父さんは芳夫さんのお相手に僕を引き留めて置く積りだった。
「今夜は何うも失策ってばかりいます」
と芳夫さんは書斎の火鉢の側に坐って頭を掻いた。
「随分久しくお見えにならなかったのね。皆お達者?」
とお母さんが訊いた。
「皆ピンピンしています」
「此方は一月中病人続きで困りましたよ」
「誰がお悪かったんですか?」
「郁子と千代子と今のあの娘さんがナカナカ重い風邪でね」
「然うでしたか。あれは何処の方ですか?」
「郷里の本家のお孫さんよ。綺麗でしょう?」
「綺麗ですなあ」
「芳夫さん、お貰いになっちゃ何うです? 嫁入口を探しに出て来たんですから」
とお父さんが諢った。