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ろんごものがたり

論語物語

下村 湖人

「現代」大日本雄弁会講談社、1938(昭和13)年

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 132,688 字 · 266 页

青空文庫

間もなく彼等は泰山を下った。

伝説によると、彼は家に帰ってから、彼が成しとげた古典編纂の事業を記念するために、ひそやかな祭典を行い、同時に弟子たちを集めておごそかに、永遠の訣別を告げ、

「師としての自分の任務はこれで終った。これからはもう師でなくて友人だ。」

と声明したそうである。

孔子がその一生の幕を閉じたのは、七十四歳の春であった。死の七日前、彼は子貢に対して涙を流しながら、次のような歌を歌ってきかしたと伝えられている。

「泰山それ壊れんか

梁木それ摧けんか

哲人それ萎びんか。」

1 大宰子貢に問いて曰く、夫子は聖者か、何ぞ其れ多能なるやと。子貢曰く、固より天之を縦(ゆる)して将(ほとん)ど聖、又多能なりと。子之を聞きて曰く、大宰我を知れるか。吾少(わか)くして賤し。故に鄙事に多能なり。君子多ならんや。多ならざるなりと。牢曰く、子云う、吾試(もち)いられず、故に芸ありと。(子罕篇)

2 曰く、述べて作らず。信じて古を好む。竊(ひそか)に我が老彭(ろうほう)に比すと。(述而篇)

3 斉の景公政を孔子に問う。孔子対えて曰く、君君たり、臣臣たり、父父たり、子子たりと。