轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

まけないおとこ

負けない男

佐々木 邦

「講談倶楽部」大日本雄辯會講談社、1930(昭和5)年1月~12月

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 98,799 字 · 202 页

青空文庫

「いや、来年だ」

「それじゃ同級だろう?」

「何科だい? 奥田君のところは」

「家政科さ」

「僕の方も家政科だよ。同級生か? これは驚いた」

「何て人だい?」

と堀尾君は益※(二の字点、1-2-22)興味を覚えた。絶世か何うか、奥田君のところへ行って妹に訊けば分るし、尚お好い話題になる。

「清水あぐり」

「あぐり?」

「うむ、変な名前だろう?」

「さあ」

「気に入らないのはこれ丈けさ。仲人にそれを言ったら、説明したよ。上の子が二人とも死んだので、あぐりとつけたんだそうだ」

「育つおまじないかい?」

「うむ、能くある名前だそうだよ」

「何ういう意味だろう」

「それまでは聞かなかった」

「まさか英語のアグリー(ugly 醜悪)じゃあるまいね?」

「打ちこわしを言うなよ。絶世の美人だ」

「ハッハヽヽ」

「条件があったんだよ」

「何ういう?」

「第一に学士ってことだ。但し獣医学士はいけないってんだ」

「成程」

「何と言っても法学士だよ」

「それから?」

「次に地方へ出ない人ってんだ。地所と家作が多少あって、それで充分食って行けるからってのさ」

「東京の人かい?」

「無論さ」

「作州津山在の出身でも勤まるのかい?」