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うしすてばうますてば
賤民とは何か
喜田 貞吉
喜田貞吉『賤民とは何か』。同一底本的分册已合并为一书。收入:牛捨場馬捨場、旃陀羅考、賤民概説、特殊部落ということについて、放免考、濫僧考、濫僧考補遺。
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 116,870 字 · 229 页
11 祇園の犬神人
垣内とはもと村と云う程の義で、特にこの非人部落を呼ぶ場合にその称呼を用い、垣内の者などとも云った。大坂では天王寺村、そのほか千日前、鳶田、梅田等に非人小屋があり、また江戸では浅草と品川とに非人溜があって、善七、松右衛門の両名がいわゆる非人頭となり、エタ頭弾左衛門の下に属していた。そのほか奈良にも、また諸大藩の城下にも、同様の施設が少からず存在した。地方によって多少趣きを異にしていても、要するに落伍者の流れ行くところは古今その軌を一にしたもので、これみな昔の河原者、坂の者、散所の者に相当するのである。
11 祇園の犬神人
浮浪民が社寺或いは村落都邑に付属して、種々の職業に流れて行ったことは、既に簡単に概説したところであるが、その社寺に属するものとしては、京都東寺の掃除散所法師、同祇園感神院の犬神人すなわち弦召などが有名である。
東寺では、散所法師という名称のままで、寺の警固掃除の任に当っておった。彼らは京の信濃小路通猪熊の西に散所部落を成していたもので、東寺に付属して境内の掃除をする、或いは土木工事に従事する、警固の事に当るというような、種々の任務に服していた。