轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

てんき

転機

伊藤 野枝

「文明批判 第一巻第一号、第二号」1918(大正7)年1月、2月

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 33,656 字 · 67 页

青空文庫

私はいったん家を出て、それから静かに、自分一人の「生き甲斐」ある仕事を本当にきめて勉強しようと思った。私はあんまり若くて、あがきのとれない生活の深味にはいったことを、本当に後悔していた。

けれど、事は計画どおりにすらすらとは、大抵の場合運ばない。もうその話にある決定がついて後に、山岡と私は初めて二人きりで会う機会を与えられた。そして、それがすべての場面を一変した。順当に受け容れられていたことが、すべて曲解に裏返された。私はその曲解をいい解くすべもすべての疑念を去らせる方法も知っていた。しかし、すべては世間体を取り繕う、利巧な人間の用いるポリシイとして、知っているまでだ。私はたとえばどんなに罵られようが嘲られようが、まっすぐに、彼等の矢面に平気でたってみせる。彼等がどんなに欺かれやすい馬鹿の集団かということを知っていても、私はそれに乗ずるような卑怯は断じてしない。第一に自分に対して恥ずかしい。また今度の場合、そんなことをして山岡にその卑劣さを見せるのはなおいやだ。どうなってもいい。私はやはり正しく生きんがために、あてにならない多数の世間の人間の厚意よりは、山岡ひとりをとる。