轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

ゆきやなぎ

雪柳

泉 鏡花

「中央公論 第五十二年第十三號」1937(昭和12)年12月

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 45,054 字 · 90 页

青空文庫

」

かッとなった、私は子供のうちから手にする鑿小刀は、今ぞ、この時のためではないか。畜生、いや、これは怪我にも口にすべきではない。飛びかかって、と思って、また悚然としました。

お冬も、ぶるぶると震えたんです。

「身を震わすの、身ぶるいするの、毛並を払ふの、雨のあとのや。」

「姨さん、殺して……殺して……」

「何、殺せじゃ、あははは、贅沢な。これ、犬ころしにはならぬぞ、弘法様のおつかわしめは。」

私はぐうたらな癖に、かッとなる、発作的短気がある。

「お冬さん、死のう。」

「……嬉しい。」

「ただし、婆を打殺して。」

「あれ、あなた、私だけ、私は覚悟をしています。」

「よい、よい、よい、よい。死ぬ、死のう。殺すとやに、そこまで覚悟がついたれば、気を落ちつけて聞きんされ。や、や、二人とも、よう聞きんされ。これまでは罰や、罪業に対する一応の訓戒じゃ。そこを助ける、生きながら畜生道に落ちる処を救いたまわる、現当利益、罰利生、弘法様はあらたかやぞ。

おつかわしめの尼がや、示現の灸で助けてあげる。……

形ある、形ない、形ある病疾、形ない悪業、罪障、それを滅するこの灸の功力ぞに。