轻松读懂日语经典作品
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かぜのさむいよのなかへ
風の寒い世の中へ
小川 未明
「赤い鳥」1925(大正14)年3月
N3 · 进阶 · 新字新假名 · 3,903 字 · 8 页
三
嵐の音をきいておそれていました。気味悪く光る星影を見ておののいていました。しかし、幸いに、雨が降らずにいましたから、着物は霜で白くなりましたけれど、そんなにぬれずにすみました。
夜が明けると、雑木林のこちらへ差し出た枝に、からすがきて止まって、鳴いていました。これを見ながら、お人形は、お嬢さんはいま時分、起きて、学校へゆく支度をなさっているだろう? などと思っていました。
三
その日の昼ごろのことであります。どこからかみすぼらしいふうをした、乞食の子が、このごみためへはいってきました。そして、ごみを分けて、なにかないかとあさっていました。乞食の子はかん詰めの空いたのや、空きびんなどを撰っていますうちに、お人形を見つけて、手に取りあげました。そして、これを袋の中へいれて、街の方へと歩いてゆきました。
ごみための中から、去ったお人形は、この後どうなるだろうと、袋の中で思っていました。
乞食の子は、街の方へ歩いてゆきました。そして、町はずれにあった、一軒の小さな家の前へくると、その家をのぞいて声をかけたのです。その家は、店さきに、いろいろの泥人形を並べていました。