轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

たましいのあえぎ

魂の喘ぎ

大倉 燁子

「宝石 二巻一〇号」1947(昭和22)年11月、12月合併号

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 10,081 字 · 20 页

青空文庫

日頃蔑んでいる平民の娘の生んだ子が不良で盗癖がある、しかもそれは血統だとあっては私の救われる道はありません。公高のおかげで築きかけた地位は忽ち崩れ、私は奈落の底に突き落されてしまうのでしょう、そればかりでなく、大切な大切な藤原家の血統に不良の血を残したとそれこそ多数の人の憤りを浴びなければならないでしょう。それはともかくもこういう少年が成長したところで碌な者になるはずはない、家名を汚し親の名を耻しめ社会に害毒を流して他人に迷惑をかける。また彼自身の将来も暗澹たるものでしょう。

私はすべてに希望を失いました、希望を失ったもののとるべき道――、ああ、それは云わずと知れています。私は公高をほんとに愛しています、愛していればこそ、彼を私の手で始末してやろう、彼を殺して私も死のうと決心したのです。

私は気が狂ったのでしょうか。

何事にも小器用な公高は小鳥を飼い馴らすのが上手でした。恰度おそまきの痲疹を患ってそれが癒ったばかりの時でした。屋上庭園で文鳥を放して遊びたいと云ってききません。

その日は偶然みんな外出して家の中には私と彼と二人だけでした。こんないい機会がまたとあろうか、と誰かささやくような気がしたのです。