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たましいのあえぎ
魂の喘ぎ
大倉 燁子
「宝石 二巻一〇号」1947(昭和22)年11月、12月合併号
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 10,081 字 · 20 页
私は死体を抱き上げ、声をあげて泣きました。今にも物を云いそうな可愛いい顔をしています、私は頬ずりしながらじっと眺め、せめてこの美しさだけでも永久に残してやりたい、と思ったのです。私は女医でしたし、学校を卒業して家庭の人となってからもいろいろ研究していた事があるので、早速それを応用してみようと、大いそぎで、ある薬品を調剤し彼の股間静脈に小さいポンプで二千グラムもの液を注射したのです。それは死体の腐敗を完全に防ぐものなのです。
そうしておいてから始めて死体をかくす場所を考えたのですが、どこにもありません。散々悩んだ揚句、ふと思いついたのは信託の地下二階に保管を頼んである寝観音でした。あれの背中に納めてやりましょう。いい思いつきではありませんか、生前は悪魔の心を持った少年、死んで仏身になるとは有難いこと、私は涙が出るほど嬉しくなり、この名案に感心してしまいました。
私は衣類の入れ替えと称して茶箱の中に彼を入れ、自動車で運びました。大きい荷物の出し入れは毎度の事なので信託の人々にも怪しまれず、始末が出来ました。観音のがらん洞の背部に彼を寝かせ、そのぐるりの隅々にまで隙間なくぎっしりとアドソールを詰め込み、密閉して鍵をかけ、なおめばりまでほどこして外部からの空気の侵入を防ぎ、これでよしと見定め、安心して帰宅したの