轻松读懂日语经典作品
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ましょうのおんな
魔性の女
大倉 燁子
「マスコット 一巻七号」1949(昭和24)年9月号
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 9,898 字 · 20 页
「心霊研究所とやらの応接室で、私、とても気味がわるかったわ。眼をすえて廊下を歩いている女の人や、私の顔を射るような凄い眼で見ている人達が、うようよいて、私、体がかたくなってしまったのよ。奥様もお宅でお会いした時は優しいお顔をしていらしたけれど、今朝は深刻な表情で、私の心を突き刺すようなお眼をなすってね。本庄を迷わすようなことをなさると私はゆるしても私の守護の霊がゆるしません。あなたの身に禍いがふりかかるから再び昨夜のような過失をしてはなりませんよ。早く手をきって、あなたは人の夫などを盗まず、正統な結婚をおしなさい。と、仰しゃるの」
「余計なおせっかいだ。そんな言葉で、二人の仲を割かれてたまるもんか」
「でもねえ、私、考えちゃったの」
「どう考えたの?」
彼は慌てて訊いた。
「恐いんですもの。昨夜のことをもう知っていらっしゃるようじゃ、この先、あの方にはどんなことでも知れてしまうでしょう? 私、興がさめちゃった、と、云ってはすまないけれど、監視つきで、お互いのおつきあいをする気にはなれなくなっちゃったんですもの」
それには本庄も同感だった。
「別れるよ、僕は断然安子と別れる」