輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

あさひのよろい

あさひの鎧

国枝 史郎

線上閱讀国枝 史郎《あさひの鎧(あさひのよろい)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 239,520 字 · 475 頁

青空文庫

後苑の尊貴

後苑の尊貴

それは日野資朝であった。

いつの間に無礼講の席を遁がれて、このような所へ来たものか、白芙容の咲いているそれを横手に大地に跪座して謹ましく、そう言上しているのであった。

資朝の前に立たせられたは、まだ御年御十七歳ばかり、はなはだお若くはあらせられたが、ご身長抜群の御方で、白の練絹で御顔を包まれ、黒の道服を召されていた。ご微行なるがゆえであろう。高貴の御方だということは、神采奕々とでも形容しようか、その御方ただご一人が、そこに粛然と立たせられたばかりに、周囲の自然――花木緑葉が、清浄にすがすがしく感じられる、そのことだけでも頷かれた。

すこし引きさがって一人の武士が、御刀を捧げて立っていた。

村上彦四郎義光であった。

その背後にも数人の武士が、寂然と佇み警護していた。

「楠木兵衛尉正成なども、いざ事あがりましたる際におきましては、一族郎党をこぞりまして、金剛山の険によりお味方仕ると力強き誓言、播磨の赤松則村も、必ずお味方仕ると、いさぎよき誓約にござりまする。伊予にありましては土居、得能、勤王の兵を挙げますこと、火を睹るより明らかにござりまする」