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せかいのいっかんとしてのにほん
世界の一環としての日本
戸坂 潤
線上閱讀戸坂 潤《世界の一環としての日本(せかいのいっかんとしてのにほん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 215,338 字 · 422 頁
そういう国家がもしあるとしたら、実に不思議な国家といわねばならぬ。
それはとに角として人民戦線が民族精神を否定するということはどういうことだろうか。いや果して所謂人民戦線に対する反対物たる日本型ファシズムは民族精神を否定しないだろうか。一体日本は所謂日本人だけで出来ているのではない。同胞はギリヤーク、アイヌ、台湾土人、蛮人から始めて、半島人の二千余万人を包括しているのである。こういう民族(?)の一つ一つの民族精神を肯定尊重するものが日本的ファシズムであるとでもいうのであろうか。
朝鮮民族が日本民族から独立した民族であるかないかは、私がにわかに断定出来ることではない。併し吾々は民族というといつも民族の文化を考えるのだ。で話を民族から文化へと移せば、朝鮮文化がとに角日本古来の文化とは異った或る別個のものであることをどうも否定出来ないようだ。之は崔承喜の舞踊一つ見ても判るからだ。そこで朝鮮文化は今日どういう風に仕向けられているか。いや万一朝鮮文化というものが何か骨董品のような価値しか持たぬとするなら、話しを「朝鮮人の文化」という形に直そう。朝鮮人の文化発達に就いて、今日どういう状態が発見されるか。