輕鬆讀懂日語經典作品
ja-reading.com
輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。
せかいのいっかんとしてのにほん
世界の一環としての日本
戸坂 潤
線上閱讀戸坂 潤《世界の一環としての日本(せかいのいっかんとしてのにほん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 215,338 字 · 422 頁
20 現代に於ける「漱石文化」
一
)。ともかくこうすることによって、三木清という思想家は少しずつ確実に伸びて行くのだろう。
さてわが親愛なる三木清氏は、わが思想界に於て、北斗星のように輝かないにしても、明星のように光っている。この自由主義者は他の自由主義者の多くの者とは異って、相当抵抗力のある進歩主義者であるように見受けられる。少なくとも「自分」があるということが、この解釈家を生きた市民たらしめているのだ。
(一九三六)
20 現代に於ける「漱石文化」
一
今日の吾々から見て、漱石の有っている意義は、勿論第一には大正期の代表的な作家としてである。それがどういう作家であったか、所謂低回趣味や何かの作家であったかどうか、又ヨーロッパ大戦後まで生きていたならば日本の思想的変動からどういう風な影響を受け取ったろうか、というようなことは今の処論外としておこう。とに角彼は第一に作家として思い起こされる。
だが漱石を一個の作家としてだけ見ることは、云うまでもなく側面観に止まっている。尤も人間漱石を見ろとか何とか云う意味ではない。今日島崎藤村が徹頭徹尾作家であるというような形に於ては、漱石は単に作家であったのではない。