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ようかいはかせ

妖怪博士/青銅の魔人

江戸川 乱歩

線上閱讀江戸川 乱歩《妖怪博士/青銅の魔人(ようかいはかせ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 212,920 字 · 421 頁

青空文庫

コウモリです。あのいやらしい大コウモリです。人間ほどの大きさの怪獣が二ひきも、化け物のように姿をあらわしたのです。

「先生、あれは人間です。人間がコウモリに化けているのです。」小林君が、明智探偵の手首をにぎってささやきました。と、そのときです。探偵たちのうしろの暗やみから、

「アッ。」というするどいさけび声が聞こえてきました。その声のちょうしが、どうやら最年少の羽柴壮二君らしいのです。

明智探偵と小林君は、ギョッとして、声のしたほうをふりむき、懐中電灯をさしむけました。

すると、どうでしょう。その電灯の光の中に、ゾーッとはだ寒くなるような、おそろしい光景がうきあがったではありませんか。コウモリは正面の二ひきだけではなかったのです。そこにも一ぴき、大コウモリが、あとあしで立ちあがって、羽柴少年を手もとに引きよせ、そのひたいにピストルの筒口をあてて、今にも引き金をひこうと身がまえていたのです。

いや、そればかりではありません。その大コウモリのうしろのやみに、まだ二ひきの怪物がぼんやりと見えています。前後あわせて五ひきのお化けコウモリです。しかも、それらの怪物が、みな一ちょうずつのピストルを前あしの指にはさんで、明智探偵や少年たちに、ねらいをさだめているのです。