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ようかいはかせ
妖怪博士/青銅の魔人
江戸川 乱歩
線上閱讀江戸川 乱歩《妖怪博士/青銅の魔人(ようかいはかせ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 212,920 字 · 421 頁
塔上の怪物
さて読者諸君、この青銅の首を持つえたいの知れぬ怪物は、そもそも何者でしょうか。そいつはなぜよつんばいになって走るのでしょう。ギリギリという歯ぎしりのような音は、何を意味するのでしょう。そいつはいったいぜんたい、どうして消えうせたのでしょう。また、懐中時計ばかりを、あんなにたくさん盗んで行ったのは、なぜでしょう。
これにはみな、ちゃんとわけがあるのです。このお話は怪談ではありません。おそろしい知恵を持った怪盗と、名探偵明智小五郎と小林少年との知恵くらべの戦いなのです。ばけもののような怪物も、やがて正体を見あらわされる時が来るでしょう。しかし、それまでには、非常におそろしい事件が、次から次へとおこるのです。
塔上の怪物
次の日の夕刊は、この人間だか機械だか、えたいの知れない怪物の記事でうずめられ、東京都民をふるえあがらせました。どこへ行ってもおそろしい機械人間のうわさで持ちきりでした。
ところが、この怪物はそれきり姿を消してしまったのではありません。それから一月ほどのあいだに五六度も、東京のあちこちで同じような事件がおこりました。ねらわれるのは、いつも有名な時計店や、珍しい時計を集めている人の家で、ありふれた時計は見向きもしませんが、宝石入りの非常に高価な時計や、古いゆいしょのある時計などを、かたっぱしから