輕鬆讀懂日語經典作品
ja-reading.com
輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。
ようかいはかせ
妖怪博士/青銅の魔人
江戸川 乱歩
線上閱讀江戸川 乱歩《妖怪博士/青銅の魔人(ようかいはかせ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 212,920 字 · 421 頁
塀のそばの、ちょっとした木のしげみのかげに、むしろをしいて、寒いので、三人がだきあうようにして、暗やみの中を見つめていました。
もう十時をすぎていました。魔人がやくそくをまもったとすれば、とっくに蔵の中へ姿をあらわしたはずです。
「明智先生はうまく魔人をとらえてくださったかしら。もしつかまったとすれば、先生からあいずがあるわけだが、あいずがないところを見ると、魔人はうまく逃げたのかもしれない。それとも、あの手紙はただのおどかしだったのかしら。」
小林君がそんなことを考えていた時、十メートルばかりむこうの塀の前に、人間ほどの大きさの黒い影が、フワッと浮きだすようにあらわれました。
「アッ、あいつだッ。」
小林君は思わず両がわにいるチンピラ君の肩を、つよくだきしめました。
月のないまっ暗な晩でしたが、白いコンクリートの塀の前に、黒い姿があらわれたので、よく見わけられたのです。その黒い影はじつにへんなかっこうをしていました。黒いダブダブのオーバーを着て、そのえりを立て、あごをかくし、ソフト帽のひさしをグッと目のへんまでさげています。ふつうの人間なら、帽子の下の顔のところが、ボンヤリ白く見えるはずですが、この男の顔はなんだかおそろしくドス黒いのです。