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ぞくほうしこう
差別の根源を考える
喜田 貞吉
線上閱讀喜田 貞吉《差別の根源を考える(ぞくほうしこう)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 147,985 字 · 289 頁
大和における唱門師の研究
1 緒言
この名があった)、山陽道筋に多い茶筅、近畿地方の夙の類、あるいはいわゆるエタ仲間のある者の如き、また往々この流れを汲んだものであったと察せられる。もっとも夙・茶筅・鉢屋・傀儡師の徒は、古えの土師部・浮浪民等の亜流に出でたものも多く、同じくらいの社会的地位を有し、似た職業に従事したものが互いに混淆して、名称を融通し合ったものの多かったのは言うまでもない。本編は便宜上主として特殊民の三大要素中、俗法師の方面から観察したのであるが、唱門師(声聞師)の研究をまっとうせんには、さらに他の二大要素たる、土師部・浮浪民の方面からの観察をも怠ってはならぬ。いずれこれらのことについては、他日稿を改めて別に論じたい。
(付言)なお唱門の名義が、アイヌ語のシャモまたは沙門と関係があるのではなかろうか、満洲・蒙古・北部アジア等のシャマニズムのサモンと関係ある語ではなかろうかとも思われるが、確かでない。
(『民族と歴史』第三巻第六号〈俗法師考の二〉=一九二〇年六月)
大和における唱門師の研究
1 緒言
声聞師の何者なるかは、前号所載「声聞師考」においてほぼその要を述べておいた。彼らは概括して声聞師と呼ばれてはおったが、その時代により、職業により、また地方によりて種々の名称をもって世に知られ、中にはつとにその仲間を脱して、社会にしかるべき