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ぞくほうしこう
差別の根源を考える
喜田 貞吉
線上閱讀喜田 貞吉《差別の根源を考える(ぞくほうしこう)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 147,985 字 · 289 頁
3 菩薩と声聞――浄行僧と声聞師
の義であろうと思う。柳田君も引かれた『経覚私要鈔』に声聞若大夫とあるのは正しい。やや後の時代になっても、さすがは故実を重んずる山科家の日記に常に、「声聞師」の文字を用いているのは、『※(「土へん+蓋」、第3水準1-15-65)嚢鈔』に、「門に立って金鼓を打つを声聞師と云ふ」とあるのと相啓発して、古い用い方を示したものだと解せられるのである。このことについてはすでに『郷土研究』(四巻三号)に、佐々木月樵君の説が出ている。これに対して柳田君は、「まだ前説を翻へす意がない」と書いておかれたが、自分はさらに佐々木君の説を敷衍して、そのしかる所以を弁じたい。
3 菩薩と声聞――浄行僧と声聞師
法師が本来いかなる者であるべきかということは、すでに前号「俗法師考序論」に述べた通りで、今さらここに言うには及ばぬが、わが大宝の僧尼令の規定はかなり窮屈なもので、戒律を持することを厳重に命じたものであった。しかしながら、事実は必ずしもそうばかりではない。当時すでに俗法師とも言うべきものの少からず存在したことはすでに説いた通りである。これについて思い合わせることは、「浄行僧」