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しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
線上閱讀吉川 英治《新書太閤記(しんしょたいこうき)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 186,659 字 · 372 頁
「まず、朝日山に拠って、加賀を――」
と、機や今なりと、急に、軍を、催して、佐々平左衛門を主将に、前野小兵衛を副将とし、千八百の兵を放って、朝日山占拠にさしむけた。
ところが、なんと、すでにそこには、新しい砦ができているではないか。
「や。前田か、あの旗は」
「前田勢です。千二、三百人はたてこもっておるようで」
平左衛門は、一驚を喫したが、つぶさに見れば、防禦工事はまだ半ばで、衝けば、案外、脆いかと思われた。
「急ごしらえのコケ脅し、攻め落すに何の手間ひまやある。かかれっ」
と、攻撃に出たが、前田方の烈しい抵抗に会って、翌日へかけても、砦の一柵すら破れなかった。
そのうちに、急を知った尾山城では、ただちに不破彦三、片山内膳などの騎兵隊七十名を、応援に急がせた。
「さてはなお次々に、金沢の助けが来るやもしれぬ」
と、攻めあぐねていた佐々平左衛門は、にわかに、兵をまとめて、富山へ帰ってしまった。
果然。――華燭の祝典は、血の祭典に変じて、布告なしの戦争状態にはいった。
「成政が、仮面を脱いだぞよ」
と、又左衛門利家は、周囲をかえりみて笑いあった。
まず、変を、秀吉へ報じ、