輕鬆讀懂日語經典作品
ja-reading.com
輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。
しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
線上閱讀吉川 英治《新書太閤記(しんしょたいこうき)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 200,320 字 · 398 頁
それがいつでもご自慢の大明国のはなしだった。十年以上も、大明の景徳鎮にいて、支那の陶磁の製法を習んでいた人に下僕として仕えていたというこの家の主の見聞談はまた、どんなに尾張あたりの田舎しか知らない奉公人たちにとっては、驚異であったものかしれない。
けれど、誰よりも、その驚異を大きな眼と、熱心な耳で、聞き入っていたものは、その頃まだ、日吉といっていた――自分だったろう――。そう秀吉はいまなお少年の日に、胸ふくらませた鼓動を思う。
芽というものは強いものだ。きっとその生命を日光へ伸ばさずにはおかない。
考えてみると、自分の中に、夢のままで終るか実現するかはべつとして、ともあれ、一度はかならず海外の未知の地をも踏んでみたいという夢を抱いていた。
それが図らずも、数十年後、自分と同じ夢の持主とこの世で遭遇したのである。
(おまえもか)
(あなたもですか)
心底を語りあってみてお互いに驚き合ったものである。日本には自分のような夢を抱いているものなど自分以外にはあるまいと、どっちも思いこんでいたからだ。その人を誰かといえば、いまの主人の信長公であった。ひとつ理想を持つ御主人とめぐり合う。