輕鬆讀懂日語經典作品
ja-reading.com
輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。
しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
線上閱讀吉川 英治《新書太閤記(しんしょたいこうき)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 192,758 字 · 383 頁
中川清秀の婿の古田織部重然であった。
この二者の戦闘は、余り烈しくて、人交ぜをゆるさなかった。彼に比して、織部の槍は、細目だったせいか、戛然、けら首のあたりからポキンと折れて、その穂先だけが、あたかも氷片のように遠くへ飛んだ。
「あなや。若殿危うし」
と、周囲に戦っていた中川家の家士たちは、思わず眼前の敵を捨てて、救けに向いかけたが、織部は咄嗟に、折れ槍をふりかぶって、敵の手許を強く一打ちし、同時にそれを捨ててむずと猪武者のふところへ組みついていた。
中川家の家士達は、途端に後へ迫って、織部の相手方を、滅茶苦茶に斬りつけ、また、突き抉った。
秀吉の第二軍中川勢の突出は、明智方の最左翼にある斎藤隊が克ち取った凸形を、忽ち危ういものにした。
中川勢が急に右転して来れば、うしろを巻かれる惧れが生じるからである。
その斎藤隊の鋭鋒を、防ぎかねて見えた高山右近の部下も、
「二の手の中川勢はもう遥かに先を取っているぞ。中川勢におくれるな。彼らの下風に措かれて堪るか」
と励まし合って、押されては押し、押しては押し返され、ほとんど、川の中を両軍の死者で埋めるばかり吠え戦った。