輕鬆讀懂日語經典作品
ja-reading.com
輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。
にほんイデオロギーろん
日本イデオロギー論
戸坂 潤
線上閱讀戸坂 潤《日本イデオロギー論(にほんイデオロギーろん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 263,376 字 · 511 頁
――尤も日本的現実と云えば、すぐ様亜細亜的現実とか東洋的現実とかいうものが連関して来るが、この連関に就いては別の機会にする。
例えば雑誌『思想』(一九三四年五月)は「日本精神」の特集号を出した。之は恐らく今云った「日本的現実」を主題とした特集という意味だろう。併しこの日本的現実がなぜ特に日本「精神」でなければならないのか。――もし精神というのがエッセンス乃至本質という意味ならば別に問題はないかも知れない。その場合にはその事物を活かしその事物に生命を与えているものが、何によらず精神と呼ばれるわけだから、精神は生命という程度の意味で「キリスト教の精神(ジェニー)」とか「ギリシア精神」とか「資本主義の精神」とかと云われている。だがこの際にすでに疑問なのは、事物のエッセンス乃至本質を習慣的に精神と命名することによって、いつの間にか知らず知らずに、精神主義を混入させてはいないかということだ。単に文飾の上でならいいが文飾から論理にまでこの精神という言葉を本気になって持ち込めば、それはすでに精神主義の論理となる。事物の本質は精神だという哲学的観念論になるのである。