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にほんイデオロギーろん
日本イデオロギー論
戸坂 潤
線上閱讀戸坂 潤《日本イデオロギー論(にほんイデオロギーろん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 263,376 字 · 511 頁
――そして更にこの特徴づけを通じて現在に於けるイデオロギーの内容と現勢とが一見殆んど最後的に説明されるのである(例えば平野義太郎氏の自由主義に対する又国粋主義に対する説明――『日本資本主義社会の機構』などがこの場合の「説明」の好模範だと考える)。
だが、イデオロギーの発生と発展との説明や特徴づけは、つまる処事物の説明であってまだ事物の批判ではない。無論「説明」を遂行して行く間には、自然と批判又は批判的観点が這入って来たり想定されたりしなければならないのではあるが、この「説明」の内には「批判」が意識化された範型を得ているとはまだ云うことが出来ない。要するにこの説明の段階に於ては、高々イデオロギーの内部的内容――批判の対象はここにあるのだ――が外部的な歴史的社会の客観情勢に対応せしめられるだけであって、この外部的なものとイデオロギーの内部的内容とがイデオロギー的具体性を以て結合されるに至らない。つまり之では、単なる外部的批判に過ぎなかったわけである。
任意の或るイデオロギー(一定の思想・理論・主張)が、どういう社会的機構分子と、どういう歴史的必然関係とに、原因し制約され対応するにしても、そのイデオロギー内容が広く承認されているかどうかとか、流行るか流行らないかとか、更にまたどの程度の真実性・真理を持っている