輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

にほんイデオロギーろん

日本イデオロギー論

戸坂 潤

線上閱讀戸坂 潤《日本イデオロギー論(にほんイデオロギーろん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 263,376 字 · 511 頁

青空文庫

だが氏が要求している処の、即ち又やがて氏自身が造り上げるだろう処の、体系の見取り図は、ある一点に於て、決定的に決っているようだ。体系とは例の全体をその内部組織から説明する言葉に他ならないが、この全体は「体験」の全体であり、そして「意識せられる限りのもの」がその内で「存在の権利と能力」とを持つ処の全体なのである(九八頁)。即ちここに観念の体系しか出来上る心配はないということが殆んど決定的に確実ではないか。こういう観念だけの体系が、何かの意味で観念論的にならないということは、全く想像出来ないことである。まだ併し氏の体系は出来ていない、立場があるだけだ。哲学概論は出来ているが哲学はまだ出来ていない。だからどういう形の観念論になるかは予断出来ないが、少くともその立場がどういう風に観念論的であるかは、例の「静止」の魔術によって凡ての現実的なものを、パンドラの手箱の内へ仕舞い込んで、可能性の呪を結んだことで判っている筈だろう。だから恐らく体系としては、「静止」の「形而上学」と云うべきものが出来上ることだろう、そして吾々がそれに反対しても賛成しても、どの道吾々はその全体の立場に呑み込まれて了わなければならぬ宿命を持っているらしい。