輕鬆讀懂日語經典作品
ja-reading.com
輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。
にほんイデオロギーろん
日本イデオロギー論
戸坂 潤
線上閱讀戸坂 潤《日本イデオロギー論(にほんイデオロギーろん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 263,376 字 · 511 頁
――で今日の(文学的)自由主義は殆んど凡て人間学主義だという事実を注意するがいい(曾て「人格主義」というものがあったが、夫はこの人間学主義の前派であったと見ていいだろう)。所謂「文芸復興」の文士達によると、人間学主義に立脚して腰をすえることが文芸(?)の「復興」だということになるらしい。人間を研究するからと云って、人間学主義に立たねばならぬという考え方は、自由を欲するから自由主義に立たねばならぬというのと同じに、少し滑稽な推論ではないかと思う。
処が一般に人間通を以て任じている文学的自由主義者達は、人間という言葉が好きであり、故に又人間学という言葉が好きであり、それ故に又人間学主義ともいうべきものが好きだという結論になるらしい。この推論は論理学的には兎に角、人間学的には甚だ尤もである。吾々はここに自由主義者的論理の人間学的なおめでたさの一例に出合わすのである。
だが人間学主義が個人主義に他ならなかったという点を、もう一遍思い出して見る必要がある。というのは、この点から云うと、自由主義者にとっては個人と個人とのアトミスティクな結合が、実際問題に際しては口を利き始めるという、一つの「人間学」