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にほんイデオロギーろん
日本イデオロギー論
戸坂 潤
線上閱讀戸坂 潤《日本イデオロギー論(にほんイデオロギーろん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 263,376 字 · 511 頁
的な観察を下さなければならないのである。自由主義者が超党派的だというのは、単に之だけの理由から云うのであって、個人主義者である自由主義者は、個人を内部的に結合するような何物をも許すことが出来ない。個人が内部的なものの凡てで、之を更に結合するようなものは全く外部的なものでしかないと考える。だから党派などは全く外部的なもので従って個人にとっては第二義以下のものであらざるを得ない。自由主義者は「人間」を個別的に判定する、そうしないで仮に党派的になど判定すると、それは外部的な作為的な判定になるというのである。之が彼等の「公平」と呼ぶ処のものだ。
だが他方文学的自由主義者は、経済上の自由主義や政治的自由主義とはあまり関係がないので、従って、彼等の「公平」は機会均等や「人間平等」の興味とは別であらざるを得ない。だから彼等の個人主義は実は、個人の完全なアトミスティクに止まることは出来ないのであって、おのずから人間と人間との或る特別な結合様式を必要とするようになる。この個人主義はここに再び、先の人間学主義の必要を感じて来るのであって、この人間と人間との結合様式として人間学的なものが採用されるのである。