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にほんイデオロギーろん

日本イデオロギー論

戸坂 潤

線上閱讀戸坂 潤《日本イデオロギー論(にほんイデオロギーろん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 263,376 字 · 511 頁

青空文庫

地主)とプロレタリアート(乃至農民)との間の中間層の特徴そのものを云い表わすための言葉なのである。そして或る人達によると、インテリゲンチャも亦、こうした小市民層又は中間層にぞくするものだというのである。

なる程社会層なるものは社会階級ではなかった。だが、それにも拘らず社会学的に云うと(社会科学ではそうではなかったのだが)、社会層も亦一つの社会階級に他ならない。社会の基本的な生産関係から観点を導かずに、与えられた社会現象から勝手に観点を導く処の「社会学」的見地は、社会の表面に現象している階級層を、例えば社会的身分や生活程度や職業やを、すぐ様社会階級として記載することに躊躇しない。こうなると所謂「知識階級」という言葉の問題は、ただの言葉の使い方ではなくて観点上の本質に触れて来るのだ。インテリゲンチャが仮にこの中間層だとしても、之を知識階級と呼ぶことは、だから一つの社会学的症状にほかならないのである。

だが言葉の問題は一応どうでもよい。それよりも一体、インテリゲンチャは本当にそうした中間層にぞくする一つの社会層なのか、どうか。或る人はそれは、立派に一つの、而も新しく発見された、中間層だというのである(大森義太郎氏の如き)。