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にほんイデオロギーろん

日本イデオロギー論

戸坂 潤

線上閱讀戸坂 潤《日本イデオロギー論(にほんイデオロギーろん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 263,376 字 · 511 頁

青空文庫

つまり文化的自由主義が権威があるのは、それが道徳的(普遍人間的)自由主義に他ならぬからだ、という論拠になるのである。もしこの論拠が正当なものならば、文化的自由主義こそ、リベラリズムの最後の最高の形態でなければならなくなる。

だがここには一つの微細な錯誤が潜んでいる。そしてそれが大きな誤謬を産むのである。文化的自由主義が如何に文化的であり、従って超経済的・超政治的であり、即ちその意味に於て如何に非現実的なリベラリズムだとしても、そのことは何も、この文化的自由主義が超歴史的な所謂道徳的な範疇としての自由主義だということとは一つでない。自由主義の一部分乃至一部面に他ならなかった文化的自由主義を、自由主義全体に及ぶ道徳的範疇としての自由主義と同じに考えることは、無論許されない筈だ。無理にそう考えるためには、道徳的範疇としての自由主義なるものを、特に道徳的自由主義とでも呼ぶべきものにまで変更しなければならぬ。そういう道徳的自由主義ならば多分文化的自由主義と同じである他はないだろう。だがそうすれば、そういう道徳的自由主義は、歴史的範疇としての自由主義なるものの有っている歴史的制限から自由だったという、あの道徳的範疇としての自由主義の有つ「自由」