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にほんイデオロギーろん
日本イデオロギー論
戸坂 潤
線上閱讀戸坂 潤《日本イデオロギー論(にほんイデオロギーろん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 263,376 字 · 511 頁
なぜならこのタイプの自由主義哲学は、結局文化的自由主義の埒内だけに終始しようと決心していたからである。生産力や権力という社会の根柢にある物質的諸力とはこの自由主義は何の関係もひっかかりもないのだった。唯物論はこの哲学にとって元来不用だったのである。処でこの自由主義哲学者を、そこから唯物論に対する敵対にまで移行させるには、一寸したいやがらせだけで充分なのである。以上の点は、文化的インテリの代表者とも見做し得る文学者の意識に就いても、少しも変った処はない。
さて以上は、文化的自由主義を地盤として発生する自由主義哲学の場合であったが、次に経済的乃至政治的自由主義を地盤として発生する別のタイプの自由主義哲学に就いて考えよう。
一体文学的自由主義哲学は、一見何等の自由主義を説いているとは見えないのが恒だが、それはつまりこれが充分な意味での自由主義哲学でなかったことを物語っている。元来経済的乃至政治的自由主義を飛び越して、いきなり文化的自由主義に立て籠った結果出て来る自由主義が、充分な意味での自由主義哲学を齎らさないことは寧ろ当然だろう。本格的な、或いは正札通りの、自由主義哲学は、経済的・政治的・自由主義を地盤として出発を始めなければならぬ。