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かせいのまじゅつし
火星の魔術師
蘭 郁二郎
線上閱讀蘭 郁二郎《火星の魔術師(かせいのまじゅつし)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 151,120 字 · 302 頁
が工業的にまで行われるようになるかも知れません。――しかもこの恐るべき宇宙爆撃は絶対に阻止するすべが無いのです、それは、現在この僕の実験室にある実験材料の物質の、その中の原子の中の電子というものから、いかに阻止の歎願が叫ばれたとしても、それを知り得るすべがないからと同じです。地球人は、この刻々に迫っている宇宙爆撃の破滅も知らずに、笑い、怒り、歌っているのです、僕は、何か総毛立つような恐怖を感ぜずにはいられません。
しかし超大巨人の宇宙爆撃によって、この地球がむざむざと宇宙の外に叩き出され、むなしく崩壊することは、とても坐視するに忍び難い思いです、地球文明が飛散する前に、なんとかして超大巨人に、彼等にとってはただの電子でしかない地球の上に、このような科学文化があったことを知らしめたいのです、それには、唯一つの方法しかありません。つまり地球人自ら地球を爆砕するのです、八個の電子を持った原子が、そのうちの一個の自己爆砕によって七個の電子を持つ原子と変り、ここに元素の自然変換が行われる筈です、超大巨人の実験室のテーブルに置かれたベリリウムは、忽然としてヘリウムに変換するでしょう、この奇蹟に超大巨人が興味を持ったならば、やがて電子一個の自爆による減少に気づき、そしてその自爆の原因を追求していったならば、やっと自爆