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げんだいてつがくこうわ
現代哲学講話
戸坂 潤
線上閱讀戸坂 潤《現代哲学講話(げんだいてつがくこうわ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 268,337 字 · 522 頁
だがそれは又本当の世論ではなかったのでもある。なぜならそれは人民の名に於て進歩的な或る社会分子にだけ通用する見解であって、決して民衆そのものに事実通用していた政治的意見ではなかったのだろうから。だから世論が本当の世論であるためには夫はもはや「公正な」世論ではあり得なくなる、処が「公正」なるものこそが、実は又本当の世論であるべきではなかったか。世論のこの矛盾した特色に平行して、嘗ての大新聞――世論新聞――は、嘗ての小新聞――市井新聞――であった近代的大新聞によって、取って代られる。かくて今日の大新聞がもはや実際には世論の機関ではあり得ないにも拘らず、却って正にその故に「世論」の機関であり得るわけなのである。
蓋し世論とは民衆の一般的・代表的・総和的・な意志を意味すると考えられて好いだろうが、こう云った概念は、大衆の総てが何か平面的に平均され得ると考えている機械的な又原子論的なブルジョア・デモクラシーの外から来たものではない。だからブルジョア・デモクラシーが、大して有益でなくなるか、又は相当邪魔になるような発展段階まで来れば、この概念の矛盾と不用役とが暴露されて来ないわけには行かない。