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げんだいてつがくこうわ
現代哲学講話
戸坂 潤
線上閱讀戸坂 潤《現代哲学講話(げんだいてつがくこうわ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 268,337 字 · 522 頁
では一体人々はなぜ、どういう動機で、そういう類推や譬喩を用いなければならないのか。ここには何かがあるのである。
* この年ド・ブロイ de Broglie の波動力学が建設された。
夫はこうだ。物理学の急激な変化や進歩と云うのは、外でもない、物理学が基く処の、最も根本的な概念が(急速であろうと徐々であろうと実は構わない)、変革されねばならないということである。物理学の体系が成り立っていた土台までが変化しなければならなくなったことが、取りも直さず物理学の急激な変化や進歩ということなのである。処が、物理学に於ける根本概念――例えば物質とか因果律とか――は、直ぐ様イデオロギーに結び付いている、それは直ちに世界観に結び付いているから。で、物理学の急激な変化や進歩は、即ちイデオロギーの変革である。そこでは従来のイデオロギーが破棄されて、何か新しいイデオロギーが登場しなければならない。人々が之まで慣れ親んで来たイデオロギーは、人間の生活の精神的な部面は、変革されねばならぬということになる。――そこで人々は之を吾が身に逼る危険として意識せざるを得ない、夫が危機でなくて何であるか。