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わたくしのあゆんだみち
私の歩んだ道
蜷川 新
線上閱讀蜷川 新《私の歩んだ道(わたくしのあゆんだみち)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 11,458 字 · 24 頁
二 高等学校と大学時代の私
人民の財産を強掠するのが西郷らの仕事であって、幕府を攻めるのでもなく、市内に反乱をおこさせるのでもなかったことを、いつも先生は、くわしく私に話された。彼らには、なんらの道義心のなかったことを、力強く私に話されるのであった。正義心にもえていた少年の私は、子供のときから、彼ら政争者の残虐非道をにくまずにはいられなかった。
私は、その時代からすでに、レジスタンス式の精神を、うえつけられていたのである。私は、張良が秦の始皇帝を、挺身襲撃した古事を、漢学によって学び、張良の強く正しい意気を、深く敬慕していたものであった。後年にも、私はその絵を床の間にかけて、観賞するのをたのしみとしている。
二 高等学校と大学時代の私
私は、自分でかってに、自分の方向をきめて進んだ。私は、はじめは、海軍に身を投じて、海国に身を投じて、海国日本のために一生をささげようと考えた。しかし、一度、兵学校の体格試験を受けたところが、「虫歯が一本多い。」というので、はじめからはねられた。私は、そこで、海軍を見かぎった。そうして私は、東京大学に学ぶことに方針をかえた。
私は、明治二十二年に、第一高等学校に入学した。