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わたくしのあゆんだみち
私の歩んだ道
蜷川 新
線上閱讀蜷川 新《私の歩んだ道(わたくしのあゆんだみち)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 11,458 字 · 24 頁
四 東京大学入学とその以後
母はだいぶに老いの身となっていたが、大いによろこばれた。
四 東京大学入学とその以後
私は、東京大学の法律科に入学した。そうして、主としてフランス語と、国際法とを学んだ。学生時代に、私は、ルノールの有名な国際法を翻訳して出版した。フランス語の力をつけるためであった。私はいく人かの学友とともに、演説の講習会をつくって、大学の大教室で演説の練習をやった。その仲間には、後年に有名となった人がいる。長島隆二、小川郷太郎、渡辺千冬、中川健蔵らが、それである。スイス人の教師ブルデルには、私は大いに信用された。民法の講義を受けたが、私は、そのフランス語と講義を、大した誤りもなく筆記しうるようになった。私は、外人で日本を訪れる人のために、通訳となって日光の案内をやったこともあった。外人を理解することが、私の目的であった。私はそれによって、得るところは多かった。
私は、明治三十四年に法科大学を卒業した。まず自身で大蔵省に行って、就職を求めてみた。係官の一書記官は、その机の上に準備してあった「大学卒業生の成績表」と私とを対照し、私と少しばかり話をまじえたが、私にむかって採用を約束された。