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わたくしのあゆんだみち
私の歩んだ道
蜷川 新
線上閱讀蜷川 新《私の歩んだ道(わたくしのあゆんだみち)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 11,458 字 · 24 頁
一〇 国際連盟脱退以後の歩み
日本の大敗と衰亡とは、このときからはじまったものと、私は判断している。それは、昭和八年のことであった。
一〇 国際連盟脱退以後の歩み
日本がはなはだしく不穏当に、国際連盟から脱退してからは、専制政治にむかって、軍人はじめ政治家は、その方向を定めていた。天皇の親族だというところから、軍人らは、近衛文麿を内閣首相にたてた。また軍人は、大政翼賛会を創立して、ナチ政治をまねた。三国同盟をつくって、英・米・仏らを敵にまわした。ついに大東亜宣言を発して、ヨーロッパのヒットラーの弟子分となった。
世人は一般に浮かれていたが、私は悲観した。私は大政翼賛会は、憲法違反であると公言した。ドイツの必敗を論じたてた。三国同盟条約の欠点を指摘した。大東亜宣言を違憲だと説いた。それでも、なんびとも迫害はしなかった。官憲から捕縛もされなかった。その私は、終戦後、内閣総理大臣の名で公職から追放された。
昭和十二年、「支那事変」が起ったとき、欧米は、日本は「中国に関する九ヶ国条約」に違反する国であると、強く日本を攻撃した。これに対して政府は、「九ヶ国条約は現に有効に存在するが、同条約の成立時代とは国際事情が変っているから、日本政府は、同条約を守ることはできない。