輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

あさひのよろい

あさひの鎧

国枝 史郎

線上閱讀国枝 史郎《あさひの鎧(あさひのよろい)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 239,520 字 · 475 頁

青空文庫

資朝の言葉は凛然としていた。

「…………」

高貴の御方は無言のままで、御頷きあそばされたばかりであった。

「南都北嶺の僧徒衆の、御味方あるはかねてよりのこと、お心がかりはござりませぬ」

「…………」

「番直の土岐、多治見の徒も、数度の無礼講にことよせまして、その志試みました結果、二心なき頼もしき心栄え、あらかた知れましてござりまする」

「…………」

「今は急速に兵を挙げ、一挙に六波羅を討伐し、探題北条範貞を誅し、宮方の堅き決心のほどを、天が下に知らしめますること、何より肝要かと存ぜられまする」

「うむ」

とはじめて力強い御声が、高貴の御方の御口より洩れた。

「そちどもの辛労察するぞ」

「お言葉勿体のう存じまする。……資朝ごときわずかに先年、山伏に姿変えまして諸方の豪族をかたらいましたまで……」

「俊基も心労したであろうよ」

「有難きお言葉に存じまする。俊基聞かばいかばかりか喜び。……その俊基儀も私めとおなじく、昨年湯治に事よせまして、紀伊の国へまかり下り、土地の豪族南海の諸将と、ことごとく謀議仕りまして、お味方にいたしましてござりまする」

「諸臣の尽忠うれしく思うぞ」